2012/07~進行中 里山のアート化プロジェクト「えん」
2012/07~制作進行中
里山のアート化プロジェクト「えん」
ささやかな声明
はじまりも終わりもないエンドレスのような彫刻作品の制作をはじめて丸1年が経過しました。タイトルは古くから日本人が常用してきた、「縁起」の一文字を選び「えん」としました。「縁起」は物事が生まれる基本的な要素だと考える仏教から生まれた考え方です。制作しているところは西日本の兵庫県姫路市北方に位置する面積3万㎡の里山です。植林された檜の間伐材を加工し朱塗りを施した丸柱状のエレメントを、樹林の間を縦走するように配置しています。山の全域を素材として考えた大きなアースワークでもありインスタレーションでもある彫刻です。既存の台座を必要とする自己完結した作品ではなく、選ばれた樹木と日本固有の里山と呼ばれる身近な森の環境と関連しながら、生きた植物のように共生しながら作品は成立します。少しずつスローライフのような時間をかけて、自然のリズムに身を委ねながら制作に没頭しています。もしこの作品を通じて「新しい里山の概念」が生まれるきっかけになり、都市と村を結ぶ心のライフラインになるのであれば最高の喜びです。
2012/07 to work in progress
Art of projects of woodlands "En"
Modest statement
No completed beginning or end and without, one full year has passed since the first time the production of sculpture tremendous. Where is the woodlands of 30 000 m2 located in Himeji, Hyogo Prefecture Yumesaki town Kami-shu character Iwatani in western Japan. I am creating a sculpture, which is also the installation is also a large Earthworks has a total area of Mt. I place to traverse between the forest, the elements of the round pillar which gave painted in red and processed thinned wood of cypress that were planted. Japanese has been used regularly for a long time, we have the "en" to select the character of "engi" the title. "engi" is the idea was born from Buddhism to think that it is the basic element that things are born of "relationship". Rather than the work self-contained with a base of existing work is established and its environment the spot chosen while related to each other. Over time, such as a slow life little by little, we are continuing to work while surrender to the rhythm of nature. It is the best pleasure to be in the wake of the "concept of the new woodlands" is born through this work, then if you become a lifeline of mind connecting the village and city.
By yoshitada ihara
初めての「らんま」
20代のころに彫刻では「飯が食えない」ので、習得した伝統欄間の技術で生まれてはじめて彫った仏間の「透かしらんま」です。当時の二科会会員の先生から勧められたのですが、そのおかげで作品制作が続けられました。やがて時代の変化にともない市場から消えて「飯の種」が無くなり、また、また「元の木阿弥」になりました(^^)。高価な薩摩杉とか神代杉を技術不足で台無しにしたり、屋外で刃物を研ぎながら気がつくと指先も砥いでいたり、鮮血で真っ赤に染まった砥石を思い出します。、、が、今、こうしてノミやらカンナが使えるのもそのお陰です。師匠のお墓参りもできないまま、あれから、、もうずいぶんと歳月が過ぎ時代も豊かになりました、、、、。
「新HP公開中/じねん工房/成稜株式会社彫刻部」
改組に伴い業務を譲受した「じねん工房/成稜株式会社彫刻部」は新しくHPを立ち上げました。取り急ぎ未完成ですが公開しました。いろんなご意見もお寄せ頂ければ光栄です。 https://soul-object.com/
【街中の「もっころ」制作-2】
自宅事務所兼アトリエも、ついに事務機能と長机を無くして元のアトリエに戻しました。と言うのも、、、、かつて某企業からの要請でつくった法人の井原良忠事務所の業務を愚息に譲渡しました。代わりに彼の会社だった成稜株式会社を女房が譲受して「じねん工房」を運営します。実質は今までと何も変わりませんが、わたし自身は個人の自由な彫刻家に戻ったことです。とはいってもエライもんで気分が変わると、自宅事務所もごらんの通りで、、なにやら活動も変わり始めましたね、、、、、(^^)。もっころ、、もっころ、、、(^^)
【もっころミニ広場-2】
増殖中の「もっころ」に白無垢1点を追加しました。
冬の「もっころ」
新年はじめて山に来ました。冬の山 は静寂そのもの!また、、、昨年末から仮置き中の「もっころ」を5点にしました。作業道を兼ねた小道への階段スロープも準備しました。何点まで増やせばいいのやら?手探りの山制作がはじまりました。
【幼い河原の形】
久しぶりに幼い頃に遊んだ加古川ダムの水際まで出かけました。当時は禁止区域でしたが、あえてスリリングを楽しんだものでした。私が石彫刻で好んで扱う玉石の形状も丸みのある杉の「もっころ」に反映しています。深い意識の層に残っている河原石の上を遊んだ足の感触なんでしょうか?帰りには、隣町の高砂市・向島に出かけましたが、ここもまた、よく遊んだ公園でした。懐かしさを求めている訳ではありませんが、自身を決定付けた宿業のようなものでしょうね、、、、不思議なもので今では河原とか海の記憶が、遠く離れた山村の里山で蘇っているのも、、、、、。
新春の「もっころ」とカンナ
明けてはじめて作業をはじめました。杉のカンナがけは、刃の切れ味が勝負どころですが、って言うには職人技なんで、私なんぞでは、生意気です。がんばりはじめました😄。
新年のごあいさつ
謹賀新年
里山での制作も4年目に入りました。
いろいろありましたが、怪我もする事もなく
無事に制作を続けています。
新しく石ころに因んだ「もっころ(木ころ)」と言う
世界も生まれました。
そして
フリーダムな個人にも帰りました。
本年もよろしくお願い申し上げます。
いはら よしただ
【もっころミニ広場】
今年最後の山仕事も、なんとか「もっころミニ広場」の準備を終えました。檜株がゴロゴロしていましたので除去に1日かかりました、、、、、。
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